curiosu / キュリオす
紀行で文化や歴史を綴る、好奇心をくすぐるメディア。
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千葉県佐原で醤油造りが盛んだった理由を、良質な水、原料調達の容易さ、利根川水運の恩恵、そして気候条件から探る。大規模産地とは異なる、地域に根ざした発展の歴史を辿る。
佐原の胡麻油は、利根川水運で栄えた江戸時代から続く伝統製法「玉締め」で作られる。低温・低圧で時間をかけ、胡麻本来の風味を最大限に引き出すこの技法は、現代では稀少となっている。
加古川は古代から播磨の要衝として、山陽道と加古川水運の結節点であった。奈良時代には鶴林寺が建立され、平安時代には荘園が発達。中世以降も水運と街道の要衝として重要性を保ち、近代には製鉄所と鉄道の発展により重工業都市・ベッドタウンへと変貌を遂げた。
広島の街に数多く流れる川は、治水が困難な場所である一方、水運の利便性や防御上の優位性、土地開発の可能性といった利点があった。毛利輝元による築城以来、人々は水害と向き合いながらデルタ地帯に都市を築き上げてきた。