curiosu / キュリオす
紀行で文化や歴史を綴る、好奇心をくすぐるメディア。
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岐阜県を流れる長良川と高原川の鮎は、同じ「鮎」でも育つ環境が異なるため、味や香りに違いがある。木曽川水系の長良川は石灰岩質の水質で「スイカのような香り」が特徴。神通川水系の高原川は軟水で低水温、清涼感のある香りが特徴。飛騨山脈が分ける地理的条件が、鮎の個性を育んでいる。
岐阜の清流に育つ和良鮎、吉田川の鮎、長良川の鮎。それぞれ異なる個性を持つのは、川の藻類の種類や環境特性、そして地域に根ざした漁法や文化の違いによる。世界農業遺産にも認定された長良川の鮎システムなど、自然と人の営みが鮎の価値を形作っている。
長良川の鮎が「香魚」と呼ばれる理由を、千年以上続く鵜飼の歴史や清流が育む藻類、そして郡上鮎や和良鮎といった地域ごとの特徴から探る。世界農業遺産に認定された長良川の鮎文化の継承についても触れる。
岐阜県関市小瀬の長良川で行われる鵜飼は、古代から権力者に保護され、宮内庁の管理下で伝統を守り続けている。人工の光を排した闇の中で、鵜匠が海鵜を操り鮎を獲る様は、自然と人間の共生を映し出す。
長良川鵜飼は1300年以上続く伝統漁法。奈良時代から続く歴史の中で、織田信長や徳川家康の庇護を受け、現代まで継承されてきた。しかし、近年は観覧客の減少や後継者不足といった課題に直面している。